グリーンサイド

船橋カントリー倶楽部のブログです

続 山下清、壁画は語る

昨日のブログ記事で、横浜マリンタワー山下清壁画をご紹介しました。翌日の今日、もう一つの山下清壁画のある上牧温泉辰巳館を訪れました。

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場所は月夜野と水上の中間の川のほとりにあります。先々週に”遠征”してきた、日本一美しい村にも選ばれた事のある栃木県の馬頭温泉にとても雰囲気が似ていました。

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明日は仕事のため、日帰り入浴で絵を見られたらそれでいい、話の流れでお願い出来そうならば写真を撮らせて貰いたいくらいにしか考えていなかったので、特にお約束もせずに直接伺いました。

 

高速を降りて数分、脇道を川に向かって降りていき、橋を渡った直ぐの川沿いに辰巳館はありました。車を駐車場に停め玄関に向かいますと…

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何と言うことでしょう。お休みの貼り紙が目に入りました。

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高速を乗り継いで3時間もかけて来たので、ここは腹をくくって玄関からフロントに向かいました。

 

ちょうどフロントにいたスタッフらしき方に、お風呂だけ利用させていただけないかと聞くと、改修中で昨日と今日はお休みなので、明日以降ならば大丈夫とのことです。

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山下清の絵を見たくて、こちらを訪問した事を伝えると、『原画をお見せしましょうか?』と中に入り直ぐに、額装されたあのお風呂の壁画の原画を持って来てくれました。

 

これまでに画集などでしか見た事がなかった山下清の貼り絵の原画は、想像していたよりもずっと小さく、両手で楽に持てるサイズでした。タイル画の元になった貼り絵の元になった”元の元”の絵なのか、貼り絵は無くて原画からタイル画を作ったのかは分かりませんでしたが、点描の感じからスーラーの絵を思い出しました。

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ひと折その絵を見せていただいた後で、ダメ元でもう一度、壁画の話を切り出してみました。

 

山下清の壁画が3点あり、辰巳館、横浜マリンタワー船橋カントリー倶楽部に展示されている。自分はその船橋カントリー倶楽部の者で、是非とも辰巳館の壁画を見せて欲しいと言う思いを正直に伝えました。

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人間万事塞翁が馬と言います。普段ならば宿泊や入浴されているお客さまもいらっしゃるお風呂を、ただ見学させていただく事は叶わなかったかもしれません。ましてや山下清の壁画のある側のお風呂が、たまたま女湯だということもありえます。しかし、今日は休館日のためお客さまは居らず、こころよく壁画に案内してくださいました。

 

銭湯の富士山の壁画と浴槽との位置関係と同じように、バックが山下清の壁画になっているイメージを持っていましたが、実際には浴槽の向こうに洗い場があり、その正面が壁画になっています。

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前回のブログ記事に、船橋カントリー倶楽部のタイルは陶器だと書きましたが、実際には磁器と書くべきでした。そうすると、横浜マリンタワー、辰巳館、船橋カントリー倶楽部とも『磁器=ガラス』となり素材に違いは無いようでした。

 

辰巳館の壁画は、見ていると本当に楽しい気持ちになりました。横浜マリンタワーの壁画は二枚に分かれていますが、向かって右の絵が同じ雰囲気です。

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船橋カントリー倶楽部の壁画が一番、と昨日は書きましたが、それぞれに良さがあり、一番を謳う事に意味がないと思うようになりました。(横浜マリンタワーさま、辰巳館さま、昨日はごめんなさい(*´-`)

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辰巳館の壁画のタイルは、船橋の壁画のタイルと同じようにゴツゴツしていて、形もまばらでした。そこが、横浜マリンタワーの壁画との違いです。

 

ザックリとした味のある表面のストラクチャーは、例えるならばクラフト物の量産の陶器に対する作家が練り焼き上げた一点物の器との違いのようです。

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実は、このお風呂の壁画と原画を、写真に撮影させていただきました。しかし今回は、写真をこの場や他所で紹介する事はしないお約束をしています。

 

変わりに、辰巳館さまから、このページの上にある壁画の絵葉書をプレゼントして貰ったのです。

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昨今の世の中は、何でもインターネットで調べて分かったつもりになってしまう。作品には作品の産まれたその土地の風土や歴史がある。作品にはその作品の在るべき場所が有るに違いないのです。

 

辰巳館の山下清の壁画は、辰巳館を実際に訪れて、川のせせらぎの音やそよ風に揺れる新緑の木漏れ日、温泉の香りなども合わせたその場に溶け込んで”体験”する事が大切なのだ、そんな辰巳館さまの言葉にならないメッセージと受け止めました。

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明日から6月、鮎釣りが解禁になります。爽やかな川沿いの温泉旅館を再び訪れる日は、そう遠くはないと思うのでした。次は必ずゴルフをプレーして帰って来たい、そう誓いました!